希望号 ボランティア研修会・結団式

 障害のある人に国内旅行を楽しんでもらう「第20回希望号」(茨城新聞社、茨城新聞文化福祉事業団主催)のボランティア研修会と結団式が10月25日、水戸市笠原町の県開発公社ビルで開かれた。約40人が集まり、車いすの扱い方について学んだほか、自己紹介を通して親睦を深めた。

 希望号は海外旅行の「希望の翼」と1年置きに実施している。今回の希望号は12月8~10日の2泊3日で、広島県の原爆ドームや本州と四国をつなぐ「しまなみ海道」などを訪れる。約80人が参加する予定。

 研修会では、希望号と希望の翼にボランティアとして20回以上参加している加藤和彦さん(72)が車いすの介助について説明。停止する際のブレーキのかけ方や、下り坂では後ろ向きで進むといった注意点を伝えた。段差を使い、実際に車いすを扱う練習も行われた。

 結団式では、団長の沼田安広同事業団理事長が「今年は戦後80年の節目。戦争と平和について考えつつ観光を楽しみ、参加者同士で交流を深めてほしい」とあいさつ。このほか、旅行日程の説明や参加者による自己紹介があった。

 ボランティアとして参加する前沢光枝さん(67)は「旅行を楽しんでもらえるよう、一人一人をサポートしたい」と話した。

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