《第20回 希望号’25》厳島神社参拝、牡蠣味わう
■広島 最終日、思い出胸に
障害のある人に旅行を楽しんでもらう「第20回希望号」(茨城新聞社、茨城新聞文化福祉事業団主催)は10日、日本三景の一つ「安芸の宮島」(広島県廿日市市)を訪れた。同日、同県を中心に観光する2泊3日の全日程が終了した。
一行は同日朝、広島市の宿泊先のホテルをバスで出発。廿日市市でフェリーに乗り、船上から宮島を眺めた。宮島に到着後は個別に行動し、厳島神社を参拝したり、海上の大鳥居を背に写真撮影をしたりした。さらに周辺を散策し、お好み焼きや牡蠣(かき)などを味わった。
同日夕、三原市の広島空港に到着。飛行機の搭乗前に、団長を務めた沼田安広茨城新聞文化福祉事業団理事長は「皆さんに楽しんでいただき、参加者同士の交流も深められた。参加者やボランティアのご協力に感謝する」とあいさつした。飛行機が東京・羽田空港に着陸後、一行はバスに乗り、それぞれが2泊3日の思い出を胸に帰路に就いた。
車いすを使う成田文子さん(68)は「友達と参加した。自分たちでは足を運べない場所に行き、すごく楽しかった。厳島神社の鳥居を写真に撮ったので、孫に見せたい」と笑顔を見せた。
