第14回「希望号」(沖縄)
希望号、首里城を観光 琉球王国の栄華に感嘆
障害のある人たちに旅行を楽しんでもらう第14回「希望号」(茨城新聞社、茨城新聞文化福祉事業団主催)は29日、沖縄に到着し、首里城を観光した。穏やかな天候に恵まれ、一行は琉球文化に触れながら旅行を思い思いに楽しんだ。
障害者や家族、ボランティアら計約120人は、同日正午すぎに羽田空港を出発し、午後4時すぎに那覇市内に入った。一行は、約500年にわたり琉球王国の城として栄華を誇った首里城で、鮮やかな赤色の建物や竜の彫刻を見て琉球の歴史に触れた。夜には名護市内のホテルに無事到着した。
鉾田市から参加した飯島寿一さん(64)は「琉球独特の色鮮やかな建物は何度見てもいい。正殿の中にも入ることができて良かった」と満足そうに話した。
(2009年11月30日付茨城新聞掲載)
希望号、水族館など見学 「美ら海」の神秘
障害のある人たちに旅行を楽しんでもらう第14回「希望号」(茨城新聞、茨城新聞文化福祉事業団主催)の一行は30日、沖縄県本部町の沖縄美(ちゅ)ら海(うみ)水族館などを訪れた。参加者らは世界最大級を誇る水槽を前にして、ジンベエザメやマンタが優雅に泳ぐ姿に歓声を上げた。
一行120人は同日、午前中に金武町の自然体験学習施設「ネイチャーみらい館」を訪れ、2班に分かれて漆喰(しっくい)シーサー作りと沖縄で旧盆の時期に踊られる伝統芸能のエイサーを体験した。漆喰は沖縄民家特有の赤瓦で使用されることで有名。エイサー体験で参加者らは三味線の音楽が流れる中、衣装を身に着けて太鼓を片手に本場の踊りを習った。
参加者らは午後、本部町の沖縄美ら海水族館を見学。同水族館の2008年度来館者数は約310万人で日本一とあり、この日も大混雑。参加者らは深さ10㍍、幅35㍍の巨大水槽で、全長約8㍍のジンベエザメが縦になって餌を食べる姿に驚きの声を上げた。
大洗町から参加した和田明子さん(49)は「エイサーは心が躍って自然と体がついてきた。水族館も規模が大きくて、下から見上げたジンベエザメの大きさにはただただ驚いた」と話した。
(2009年12月01日付茨城新聞掲載)
国際通りで買い物満喫 「希望号」2泊3日の旅終了
障害のある人に旅行を楽しんでもらう「希望号」(茨城新聞、茨城新聞文化福祉事業団主催)の一行120人は1日、沖縄から羽田空港に到着し、2泊3日の日程を終えて無事帰宅した。
30日夜にホテルで開かれたさよならパーティーでは、参加者らは各班に分かれてソーラン節を踊ったり「涙そうそう」「風になりたい」の歌を披露。会場は拍手や歓声に包まれ、参加者らは最後の夜を楽しんだ。
パーティーの最後に、参加者を代表して坂東市の冨山誠さん(43)が「沖縄の大自然に触れ、とても有意義な時間を過ごすことができた。多くのボランティアの皆様に感謝します」とあいさつした。
1日は午前中、名産品やお土産がそろう那覇市の国際通りを訪れて買い物を満喫。行方市から参加の堀田良広さん(46)は「みんなの協力があって沖縄に初めて来ることができた。楽しい旅行になった」と話した。
(2009年12月02日付茨城新聞掲載)
【主催】
茨城新聞社・(財)茨城新聞文化福祉事業団
【後援】
茨城県・茨城県教育委員会・茨城県市長会・茨城県町村会・茨城県医師会・茨城県社会福祉協議会・茨城県身体障害者福祉団体連合会・茨城県身体障害者福祉協議会・茨城県手をつなぐ育成会・茨城県視覚障害者協会・茨城県聴覚障害者協会・日本筋ジストロフィー協会茨城県支部・茨城県肢体不自由児者父母の会連合会・茨城県心身障害者福祉協会
【旅行企画・実施】
トップツアー(株)水戸支店